竜山石とは
兵庫県高砂市で古墳時代から現代に至るまで産出
されている石材・竜山石(たつやまいし)。
古採石場の近くを流れる法華山谷川からの舟運で
大和地方へだけではなく、はるばる九州地方にま
で運ばれ、時代の流れと共にその用途を変えなが
ら利用されてきました。
竜山石は約1億年前に出
来た流紋岩質凝灰岩という石です。
石材としての
竜山石は、その色調によって「青竜石」、「黄竜
石」、「赤竜石」と分けて呼ばれています。
中でも赤色は現在ほとんど産出されません。
竜山石は石材に適した「凝灰岩」
凝灰岩は噴出した火山岩・砂・岩塊片などの火山噴出物が水中あるいは陸上に堆積して凝固したもので、層状
または塊状で存在します。色調は、淡灰や灰緑色などであるが、混在する物質により斑紋があります。
石質が軟らかく加工しやすい半面、耐久性が高く石自体に調湿性があり、建物を湿気から守り基礎石として
使用されていました。
姫路城や旧造幣局鋳造所にも竜山石が!
古墳時代には石棺として利用され、奈良時代の平城宮および恭仁宮の礎石、鎌倉~室町時代には
五輪塔や宝篋印塔など、江戸時代の初期には姫路城の石垣などにも利用されました。
明治以降には、旧造幣局鋳造所(1870年)や住友銀行本店ビル(1922年)、京都ホテル旧館(1928年)など、
近代建築物などの壁材として利用されました。竜山石の採掘は今も続けられ、河川や公園などの石垣、
モニュメントや花壇の縁取り石など、建築用や造園用に広く利用されています。
[ご注意]
※1. 日本建築仕上材工業会F☆☆☆☆登録番号1502035認定済み
※2. 本商品は徹底的に自然素材にこだわり、化学繊維系の糊は一切使用していません。そのためまれに下地処理方法や、
厚塗り、施工後の急激な乾燥などで細かなヒビが発生する場合がございます。また着色料も一切使用しない自然色のため、
若干色合いが違う場合がございます。ご理解くださいますよう、お願い申しあげます。
竜山石の特徴を生かした天然素材100%の塗り壁材
防カビ効果
除湿効果
消臭効果
着色料不使用
天然100%
空気清浄化
漆喰や珪藻土以上の効果を発揮!
竜山石は多孔質のため、もともと調湿効果が高く、それを粉末
にすることでより一層の効果を発揮します。250μ(ミクロン)以
下の微細な粒にしても、クリノブチロライト(板状)とモルデ
ナイト(繊維状)の細かな孔を形成しているので、他の壁材と
比較しても除湿、消臭効果が高いことが分かります。
また、カルシウムを含んでいるため、水中水素イオンと交換し
弱アルカリ化により、カビを防ぐ効果もあります。
実際の除湿効果を動画でご覧下さい
100%天然色2種類に、自然の色土を加えた新色追加!
ご利用のモニタのカラー設定の違いにより、掲載しているカラーと若干色合いが違う場合がございます。
塗り方次第で多彩な表情を見せる塗り壁材。壁自身が呼吸して湿気を吸収したり吐き出したり。
調湿、消臭、カビ防止、シックハウス対策など、様々な効果がある「竜山石天然100%の塗り壁材」が
皆様の快適で健康な住環境をサポートします。
近年増えてきている自然派健康住宅。ご家族の健康と環境に優しい素材の壁材は、多くの方に求められています。
特にアンモニア臭の消臭効果が高いため
室内でペットを飼育されている方のお悩みを
解決することが出来ます。
湿気の多い日本では家屋の調湿が大きな課題です。
湿気による結露や、カビやダニの発生を抑制し
夏でも冬でも適度な湿度に保ちます。
「竜山石の塗り壁材」はホルムアルデヒドやその他の
化学物質を全く使用しないため、フォースターの告示をする
必要がない最高レベルの安全商品です。(※1)
石材としての竜山石の現状
明治から昭和初期にかけ、建築・土木資材として使われた竜山石。
生産量は高度成長期の1970年に48万8千トンに達し、石材組合に加盟した会社も60社を超えピークを迎えました。しかしその後、コンクリートや中国産石材に押され、2004年の生産量は4320トンと、100分の1にまで縮小し加盟社も5社まで激減し、需要が低迷しているのが現状です。
(宝殿石材事業協同組合による)
地元高校生による「竜山石が塗り壁材に適している」と言う発表が「文部科学大臣賞」を受賞。
これまで建築物の外部で使われてきた竜山石が漆喰や珪藻土以上の
調湿効果がある事が判ったのは、地元高校生の研究がはじまりでした。
当時の兵庫県立加古川東高等学校地学部で顧問をされていた川勝和哉先生の指導のもと、竜山石の切り粉にも調湿性があることに目をつけ、具体的な研究開発が始まりました。
川勝先生はノーベル科学賞を受けた野依良治博士にちなみ、国立科学博物館が設けた「野依科学奨励賞」を2度受賞されています。
そして2013年の工学フォーラムにおいて、「竜山石には漆喰や珪藻土以上の調湿効果があり、室内用塗り
壁材に適しているという」発表行い、その発表が
文部科学大臣賞を受賞し、大きく新聞で報道されました。
竜山石の新たな需要
竜山石の現状を打破しようと、もともと塗り壁材についての豊富な知識と加工のノウハウがある弊社(株式会社ケープラン)が、川勝先生に共同開発の提案をし、加古川東高校地学部の卒業生7人と共に「室内塗装材」として、商品化にめどをつけました。
その後、これらの開発結果を弊社が一任され、継続開発を重ねて商品化に成功しました。
塗壁市場は、現在50億円と言われ、ビニールクロスなど室内材の市場規模は1000億円とも言われています。
人にやさしい天然・自然派住宅が増加している昨今、調湿効果、消臭効果、防カビ効果などの特性を活かした竜山石の新たな活用法で、地元播州地域の産業もまた活性化されると期待されています。
国の史跡に指定され追い風に
このように商品化が進む中、2014年(平成26年)10月6日「石の宝殿及び竜山石採石遺跡(いしのほうでん および たつやまいしさいせきいせき)」が国の史跡に一括指定されました。
これを追い風に播州地域を活気づける商品として、塗り壁材の竜山石に注目が集まっています。
出展が決定いたしました!
国際フロンティア産業メッセ2015は【兵庫・神戸から「チカラ」を地域へ、世界へ】をテーマに、2015年9月3日(木)4日(金)に、神戸国際展示場で開催します。
企業や大学、研究機関による最先端の技術の紹介や新事業創出の基盤となる製品展示を中心に基調講演、特別講演、各種セミナーや交流会など多彩なプログラムを展開し、技術交流、ビジネスマッチングを進めるため開催されます。
弊社の「竜山石塗り壁材」もメイド・イン・かこがわブースとして、加古川市より共同出展いたします。
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